監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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電話をひたすらかけまくりアポイントを取って営業さんにつなぐ。
一日中電話しているとコツもつかんできて、ちょっと会話の出だしで大体アポイントが取れるか取れないか経験則的に分かってきます。
そんな日々が過ぎ去ったある日のこと、ふと(このままこの仕事をしていていいものか)と思うものです。
私はテレアポ専門ではありませんでしたが、ブラック企業に勤めていた時に会社から渡されたリストにひたすら電話をかけまくりアポイントを取りということを20代半ばの頃にやっていました。
アポイントが取れたら宝物を見つけたような気持ちで嬉しいものですが一生やる仕事ではないですよね。
テレアポは電話するのも大変ですが一日座っているのも大変ですよね。
腰にくると私生活にも支障が出ますし、常に気になります。
今思えば会社から渡されたあのリストはどうやって入手したものなんだろう・・・、とも思いますがそれは余談。
本記事ではテレアポ営業ならではの3つの悩み、またテレアポ経験を活かせる3つの職業についてお伝えします!
テレアポ営業3つの悩み
電話を手に取ると(今日もこれか・・・)と思いつつリストに目を通し最初に1件に電話。
1軒目で断られるのは当たり前。
眠気覚ましみたいなもんです。
そんな朝をあと何回迎えるのか。
テレアポ営業をしている人はみんな同じような悩みに直面しています。
でもこの悩みが解決されればあなたは一つ幸せになりますよね?
何が悩みなのか正面から向き合ってみましょう。
①アポイントが取れない
成果が出ないのがとにかく苦痛です。
最低保証の給与はあるにしろアポイントの数は給料に直結しますし、1日アポが取れなければ自分の価値がないような気がします。
リストが悪かったんだ・・・
と思っていてもいつもあの人はコンスタントにアポを取っています。
慣れてくると(お、この人はイケそうだな)と会話中に思い始めますが、その見込み案件でアポを取れなかった時の落胆は半端ではありません。
だってどうせ次からまた連続してアポは取れないんですからね。
ガチャ切りなんてもうなんとも思いませんが、一番困るのは長電話。
ある程度アポは取れないけれど長電話をする人の特徴も分かってきたので、途中で切る術も身につけましたが無駄に時間が取られて気分が悪い。
アポが取れない上に時間を取られるのが一番困ります。
いつもであれば50件に1件はアポが取れるのに今日はスタートから100件で1件も取れない、なんてことになればそのあとずっと取れないような気にもなります。
もしかしたら声の調子も落ちて相手に伝わり悪循環に陥っているかもしれません。
やりがいをもっと感じれたらいいですね。
②手に職が無い気がする
ひたすら電話をかけてアポを取る。
薄々感づいてはいたけれどこれは誰にでもできるんじゃ・・・。
実際にやってみれば早い人だと半日以内に1件、3日も経てば立派な戦力になる人がいます。
そんな仕事を何ヶ月も何年もやっていて私の将来は大丈夫なんだろうか。
スキルといえば、リストが定期的に変わる客層に合わせて話し方や内容をマイナーチェンジすることかな。
あとは地道に同じことを繰り返すことができる。
テレアポは一定レベルまでスキルを身につけてしまうと頭打ちです。
果たしてこのスキルはどこかで役立つんでしょうか?
③社会的地位が無いような気がする
友達に「今仕事何してんの?」と言われて「テレアポ」と答えるのがなんとも微妙。
たまに「営業」と答えることもあります。
テレアポ営業なので嘘では無いけれど世間一般的にイメージする営業では無い。
「今何してんの?」「○○の営業」なんて言ってみたいものです。
テレアポの経験が活かせる3つの職業
テレアポを長く続ける人は稀です。
いつかは転職。
あなたもそう思っているんじゃ無いですか?
実はテレアポ営業って意外と知らない間にトークスキルが身についていたり、他の仕事をやってみると新鮮だったりするものです。
テレアポ営業をしていた人が向いているかもしれない3つの職業をご提案します。
①工場勤務
人と直接接したくなくてテレアポ営業にも愛想が尽きたのであれば、工場で地道な作業を繰り返す職業もあります。
テレアポ営業は出来高制ですが、工場勤務の多くは固定給。
中には月給30万円代であったり、前金制があったり、寮費が2万であったり、正社員の入社祝い金があったりと意外と好条件の求人があります。
テレアポで地道にコツコツと電話をかけ続ける能力があるのであれば工場勤務に向いているかもしれません。
人との関わりが少なく定時で帰れるのもいいところですね。
転職エージェントの工場求人ナビでは工場勤務の求人を専門に扱っています。
もし興味があれば登録だけでもしてみてはいかがでしょうか?
②接客業
人と顔と顔を合わせて話をするのが嫌でテレポをやっている人にとっては不向きかもしれませんが、やっぱり人と話すのは気持ちがいいものです。
繁忙時間をやりきった時の達成感は半端じゃありません。
殺風景なテレアポの部屋よりもお客さんで賑わうお店はいいものですよ。
接客業こそテレアポで培ったトーク力が物を言います。
こういうお客さんにはこういうトークでいこう、という瞬発力が活かせます。
③ルート・技術営業
営業の中でも意外と楽なのがルート営業と技術営業。
ルート営業は決まったお客さんに決まった周期で訪問するだけ。
目的はいつも通り商品を買ってもらえるのか確認をすることです。
そのためには自社商品に問題はないか、競合他社に取られそうになっていないか、を確認しお客さんとの良好な関係を築かなければなりません。
自社商品に問題が起こった時や他社にお客さんが取られそうな時には忙しい時もありますが、基本的には平和なものです。
またルート営業は決まったお客さんに訪問するのでテレアポにはなかったお客さんとの信頼関係の構築というやりがいと責任を感じることができるでしょう。
私は転職エージェントのdoda を利用してルート営業に転職しました。
また技術営業は研修が必要にはなりますが、専門の技術と知識さえ身につけてしまえば憧れの手に職です。
技術営業というとちょっと難しく聞こえますが、会社によって取り扱う商品は異なります。
商品が異なれば商品に必要な技術営業のスキルと知識のレベルも異なります。
例えば家電の製造に使う産業機器でも極めて複雑で機械工学を専門で学んでいないと習得が難しいような技術営業職もありますが、機械の動きが縦横奥行きの3方向だけの単純なものもあります。
単純な機械は専門的な予備知識なく一定期間研修を受ければ習得することができます。
しかもニッチな産業で穴場な技術営業です。
自分の能力に応じて身につけることができそうな技術と知識を身につけて、お客さんに訪問しテレアポのトーク力を発揮すればいいのです。
最後に
テレアポ営業は誰でもできると思いがちですが、テレアポのトーク力はやった人にしか身につきません。
地道な作業を繰り返すことができるのも強みです。
全ての職業は誰でもできること誰でもできることではないのです。
テレアポ営業にあなたの他の経験、スキル、資格、趣味などを組み合わせてみてください。
きっとあなたにしかない強みが見えてきます。
そしてそのあなたの強みを欲しがっている会社は存在します。
まだ出会ってないだけなんです。
そのまだ出会ってない会社とは転職エージェントを利用することで出会うことができます。
もしあなたがテレアポ営業から転職しようと思っていて、この記事が少しでも参考になったのであればこんなに嬉しいことはありません。