監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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私は新卒で入社したブラック企業で3年過ごし、心が病んで転職。
無事ホワイト企業に転職できたんですが、面接の時点で社長の違いに驚きました。
実際にブラック企業とホワイト企業の社長を見てきた経験をもとに両方の社長についてお伝えします。
ハリーポッタのヴォルデモートの如く語られないブラック企業の社長
ヴォルデモートってご存知ですか?ハリーポッターに「名前を言ってはいけないあの人」というフレーズと共に出てくるハリーポッターの宿敵です。
名前をいうとヴォルデモートに居場所がバレて死喰い人が襲ってくるんですね。
私が勤務していたブラック会社の社長はまさに社内のヴォルデモートのように恐れられていたのです。
社長は入社式の時に挨拶があったきり退職するまで顔を見ることがありませんでした。
期末などの社内の飲み会にも社長は顔を出しません。
実際には社長に対してそんなに興味も持っていませんでしたがふと(そういえば入社式以来顔も見ていないな)と思い、社長に関することを聞こうとすると課長クラス以下は全く情報を持っていませんでした。
自分の勤めている会社なのに社長のことを全く知らないなんておかしなことです。
でも新入社員の私は社長は若手社員がしょっちゅう見るものではないのかな、と思い込んでいました。
ある日、別の会社に勤める同級生と飲みながら仕事の話をしていたある日、お互いの会社の社長の話になしました。
友人が言うには「うちの社長タバコ吸うんだけど飲み会の席で社員から喫煙室の撤去を要求されて撤去しちゃったんだよ。俺タバコ吸うのに不便になっちゃった。」
タバコや喫煙室云々のことはどうでもいいのですが、私は社長と社員の距離の近さに驚きました。
しかもその友人の会社は私の会社よりも従業員数がはるかに多いのです。
その友人の会社の社長は定期的に社員と飲みに行っておりかなりフランクに社員と触れ合っているとのことでした。
人となりもほとんど知らない私の会社の社長とは大違いです。
その話がきっかけで遅ればせながら自分の会社の社長に興味を持ち始め、直属の上司である課長に聞いてみました。
すると帰ってきた答えは「知らん。」でした。
どうやら本当に知らないらしく、課長レベルでは社長と会う機会はないようです。
部長クラスともなるとたまには社長に会うことがあるのか、知っているようでしたが全く答えてくれません。
最終的に「今忙しい。社長に関することを聞くな。」と言われてしまいました。
社会主義国では国家主席や党名といった言葉はよほど信頼している家族の間でも滅多に名前を口にしないといいます。
どこに隠れ党員が隠れていて告げ口されるか分からないためです。
独裁的な組織には、このような風習が備わるものなのかもしれません。
あまり気にもとめていませんでしたが、たまに同期の社員や仲の良い先輩社員から社長に関する噂が出回っていました。
その噂はだいぶ尾ひれが付いているとは思いますが、今でこそそこそこの規模の会社になったからやっていないが昔は相当えげつない商売をしていたなど都市伝説的な話がいくつもありました。
なぜ部長クラスが社長のことに関して語ってくれなかったのかは今だに謎であり、噂もどこまで信じていいかは分からないもののだいぶひどい内容でした。
しかし一番の問題は社長の顔どころか人柄すらも実際に体感できないことです。
組織に身を置きながらその長に付いて何も知らない。
今思えばまるで闇の組織のようでした。
起業したワンマンタイプの社長は魔王、部下はイエスマンになる
後に聞いた話によると私の勤めていたブラック企業の社長は起業して今の会社を作り上げグレーゾーンの仕事も積極的にこなし今のそこそこの規模の会社になったとのことでした。
その創業当時から残っている人は社長のみです。
これは想像ですが、おそらくはイエスマンしか会社に残れないのではないかと思います。
その結果人の出入りが多くなりイエスマンが残ったのが私が勤めていた期間に残っていた人ではないかと思います。
私が勤めていた時は上司はほぼ全員部下に対して高圧的でその上の上司に対してはイエスマンでした。
組織に身を置く以上、上司の命令は絶対です。
これはどの組織でもそうあるべきですが、問題は高圧的な態度です。
時には人格を否定するような言葉を発し、部下は背筋を伸ばして「はい」と返すことしか許されない社風が会社の隅々まで染み付いていました。
その姿はまるで自分が上司にされていることをそのまま部下に押し付けているかのようでした。
「今月の売り上げ目標も達成してないのにこんな真っ昼間に会社にいるなんて偉いんだね」
「君は売り上げがないと思ったら毛もないね」
「売り上げないだったら今からでも外回りしてこい」
こんな言葉が行き交う職場でした。
その部下も会社を辞めない限り先輩になって後輩ができたり昇進して部下ができたりするので、同じように高圧的な態度に出るのでしょう。
そしてその原点はおそらくは社長にあったのではないかと想像しています。
私がブラック企業に新卒で入社して地方都市に着任したのですが、そこの所長がまさにパワハラオンパレードの人でした。
先ほど紹介した発言はこの所長のものです。
その所長が転勤になった時に万歳三唱で送り出したのは所員からのせめてもの皮肉でした。
会社全体が信頼関係で満ちているなんてことはないと思いますが、前提は信頼関係で満ちているべきです。
仕事の上では信頼している。
その上で関係を続けて行くとちょっと合わない人も出てくるのであるのは理解できます。
しかし最初から頭ごなしに部下に接してしまうと信頼関係も何もありません。
こんな会社の社風はおそらくは社長から始まり今後も続いて行くのでしょう。
ホワイト企業の社長
私がホワイト企業に転職する際に当然面接を受けるのですが、最終面接に社長が出てきたのは衝撃的でした。
社長と言葉を交わしどのように会社に私の転職にかける意気込みを聞いてくれ、会社には挑戦しがいのある仕事と報酬があるので頑張れと言ってくれたのです。
入社後、社長のスケジュールは他の社員同様社内システムで確認でき、フットワーク軽く全国はおろか世界を股にかけて仕事をしていることが確認できました。
若手の営業マンかと思うほどの仕事量に背筋が伸びました。
社長が量も質もすごい仕事をしている姿を見せることは怒鳴られるよりもよほど若手社員の教育に良い影響があります。
ブラック企業で上司に怒鳴られて外回りに出てもいやいや仕事をしていましたがえらい違いです。
社長は会社の飲み会にも積極的に参加して、時には若手社員だけを飲みに連れて行ってくれたりもしました。
そのような場で社長と直に話をすることで会社が今どのような状況でどの方向に向かっているのかを理解でき、若手社員でもいまやるべき仕事が見えてくるのです。
若手社員がこれからの会社を担って行くので大切に育てられていると感じることができ、俄然仕事への意欲も湧いてきます。
ホワイト企業に転職していかに前職がおかしな社長だったかよく分かりました。
最後に
会社は社長をトップとした組織です。
そのトップの顔が見えないと会社がどこに向かっているのか分かりません。
私が勤めていたブラック企業は課長以下の末端の社員に社長が関わることはありませんでした。
つまり会社について課長以下は知る必要がない、つまりは入れ替わる存在なので接する必要がないと考えていたのではないかと思っています。
私はブラック企業の上司や先輩たちの状況を見て(決してこのような人にはなりたくない)と思ったのが転職を決意した大きな理由の一つでもあります。
社長から若手社員まで一つの目標に突き進んで仕事をできるのはやりがいを感じます。
あなたの会社は社長の顔が見えますか?
もし社長との距離があったり、言葉すら交わす機会が無いようであれば転職を検討してみても良いかもしれません。