監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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私は新卒で営業職として入社した会社で超長時間労働をしていました。
「時間外」という謎の言葉があり、「会議や資料作りは時間外にやるもの」と上司に言われ、18時過ぎから会議、お客さんに出す見積書や提案書は会議の後か土日。
給料が良ければまだ報われるのですが、そういうわけでもありません。
最初は「世の中こんなものなのかな?」と思うこともありましたが、社外の友人の話を聞いていると「うちの会社は明らかにおかしい!」という考えになりました。
ある日、昨日まで普通の顔をして出社していた同期の社員が連絡なしに会社に来なくなりそのまま退職しました。
それを見て私がとった行動は会社を辞めること。
彼の姿は私の未来だと思ったのです。
次の職場を決めずに辞めるのはちょっと危ない行為であまりお勧めはできませんが、長時間労働で心身を壊してしまうよりかはマシです。
この記事を読むと長時間労働を続けるとあなたの未来はどうなってしまうのか、今すぐに辞めるとあなたの未来はどうなるのかが分かります!
長時間労働が辛いと思う3つの瞬間
長時間労働に慣れてしまうとそれが当たり前になってしまいます。
今の仕事を始める前のあなたが今のあなたを見たら(嫌だ!)と思うと思いませんか?
仕事はそんなもの、みんなやっている、なんて言葉に流されてはいけません。
人生多少の我慢が必要なことはありますが、人生の大半を嫌なことに費やすことはありません。
(嫌だ!)と思う感覚は大切にして欲しいのです。
あなたが長時間労働で嫌だと思うのはこんなことじゃないですか?
①定時に帰れない
募集要項には就業時間は9時〜17時と書いていたものの実際には18時になっても誰も帰らないどころか20時を回ってやっとパラパラ帰り出して、若手が帰れるのは21時を超えてから。
12時間拘束されるのは異常事態です。
会社によっては残業平均が1時間であったり、5時間6時間という場合もザラにあります。
仮に1日1時間の残業をしていると月に20時間以上、1日2時間以上の残業であればどれだけの時間を会社に搾取されているか計算してみてください。
毎日毎日定時に帰るのは難しいと思いますが、労働者であるあなたは自分の時間を会社に切り売りしているということを忘れてはいけません。
本来は募集要項に書いてあった就業時間内しか仕事はしなくてもいいのです。
あまりに会社が約束を守らないのであれば、それは不満に思うべきで当たり前ではありません。
②同じ毎日の繰り返し
長時間労働をしていると、仕事と睡眠のサイクルになってしまいます。
せっかくの休みの日は昼まで寝て家でゴロゴロしていたらいつの間にか夕方。
定時で帰れる人も「同じ毎日の繰り返し」と言ったりしますが、長時間労働のそれはレベルが違います。
定時で帰れる人は帰り道に友人と遊んだりデートしたり、休日に遊びに行ったりして同じ毎日の中で違うことを楽しめる時間を持っています。
ちなみに私は転職してから定時に帰れることが多くなり、何をしていいか分からず街をさまよっていました。
③好きでないことになんでこんなに時間を使っているのかよく分からなくなる
仕事を好きな人は少数派。
本当に仕事を好きな人もいますし、自分すら騙して仕事を好きになっている人もいます。
ほとんどの人は仕事をしないと生活していけないので仕事をしています。
仕事をお金と割り切っているのであれば働くのは時間内だけでいいじゃないですか。
長時間労働者はすぐに転職すべき3つの理由
長時間労働者の良くないところは、自分は大丈夫、と思っているところです。
あとめんどくさがり屋なところもある人がいます。
この記事を読んでいただいているあなたには是非、自分は大丈夫とは思わず、納得がいったのであれば少しでも転職活動を始めてみてください。
①体調を崩したら転職もクソもない
心身を壊してしまっては仕事も何もありません。
健全な心身があってこその人生です。
仕事だから、と言って無理をしないでください。
一番問題は仕事により心身に問題が発生していることに本人が気づかないことがあることです。
はたから見たら明らかに悪い環境で働いているのに、自分だけは大丈夫だと思っている。
疲労が溜まって心身を壊すと回復に時間がかかります。
あなたに近しい人があなたの様子がおかしいと言ってきたら「大丈夫」と返さずに本当に大丈夫かよくよく考えてください。
冒頭で紹介した私の同期は体ではなく心が壊れていました。
もう会社には絶対に行きたくないと言っており、親御さんが会社とやりとりしながら退職したそうです。
いわゆる鬱だったのかもしれません。
同期の私が何もしてやれなかったのは心残りだったのですが、心の病気は周りから見て極めて分かりにくいものです。
自分の心は自分で労らなければある日突然壊れてしまうかもしれないのです。
②自分本位でいい
あなたの人生はあなたのためにあります。
せっかくなんだから楽しんだらいいじゃないですか。
社会人である以上責任は果たさなければなりませんが、優先順位を間違えないでください。
あなたが幸せであることが一番重要なのです。
もしあなたが今すぐ仕事を辞めることがあなたの幸せに繋がるのであればそうすべきです。
もし会社を辞めると言うことを言い出せないのであれば退職代行というサービスもあります。
ちょっとお金がかかりますが、退職代行の紹介で転職をしたらキャッシュバックがあるサービスもあります。
退職代行を利用すれば、もうこの瞬間からあなたは職場に行かなくても済むようになります。
③転職はできる
でも転職できるかどうかって心配ですよね?
長時間労働に耐えてきたあなたであれば転職はできるでしょう。
でも念のために確認をしておきましょう。
その確認方法とは転職エージェント、つまりは転職のプロに教えてもらうということです。
転職エージェントは年がら年中転職者と打ち合わせをしており、あなたと同じような経験・スキル・年齢の人を見てきていますので、あなたの経験・スキル・年齢を見たら大体どんな企業に転職できるか分かります。
理想は今の会社にいながら次の職場を決めることです。
でも長時間労働で転職活動の時間が取れないのであれば、まず会社を辞めてから転職活動を行う必要がありますが、転職エージェントとの最初の打ち合わせくらいは在職中にどうにか時間を見つけて行くようにしましょう。
最初の打ち合わせの結果、あまり良い転職ができなさそうなのであれば時期をずらすなり資格の勉強をするなりしたらいいのです。
あなたがどんな会社に転職できるのかを知るためには求人数が一番多い転職エージェントであるリクルートエージェントに相談をすれば良いでしょう。
今すぐ転職する気がなく先ずは情報収集がしたいと言えば、リクルートエージェントは無理な転職を勧めません。
次の職場をを決めずに退職するのであれば最低でも3ヶ月は生活できる資金を貯めるか環境を作る必要があります。
最後に
長時間労働から解放されると時間に余裕ができます。
時間に余裕ができるといろんな経験ができて人生の幅が広がり心にも余裕ができます。
私が前職で長時間労働をしていた頃は仕事が終わればそのまま家に帰るか家の近くのお店でちょっと一杯飲んで帰るかだったのですが、時間の余裕ができた今はデートやボルダリング、読書、ゲームなどを楽しんでいます。
可能であれば最初からこんな時間の使い方をしたかったものですが、長時間労働の時間があったからこそより楽しい時間を楽しめると考えています。
今転職活動を始めたら2ヶ月後には新しい職場、今動かなければしばらく今日と同じ明日です。