監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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あと1年もしないうちに30歳になりますね。
30歳になるとちょっと世間があなたを見る目が変わります。
それは新人で最年長の29歳から中堅の最若手の30歳に変わるということ。
転職市場があなたを見る目も変わります。
つまり未経験の転職に悩んでいるなら今が最大のチャンスなんです。
私も30歳手前で転職しましたが、まだギリギリ20代だったので未経験の業界の同業種(営業)に転職できました。
こう言い切れるのは私が今の会社で面接官をしているからです。
本記事では30歳を目前にした29歳が未経験の業界や職種に転職する際に不安に思うこと、知っておくべきことをそれぞれ3つにまとめてお伝えします。
29歳で未経験業界や職種に転職を検討している人の3つの不安
転職は誰でも何歳でも付きまとうものです。
自信満々で希望通りの転職ができると確信して転職活動をする人なんて一人もいません。
少なくとも私は不安にまみれて転職活動を開始しました。
多少の地震も必要ですが不安を持たない転職活動は逆に危険です。
不安があるのであればその要素を一つ一つ潰していきましょう!
①今の会社に居続けていいのか?
転職するとキャリアはリセット。
あなたのキャリアが一番活かせるのは今の会社です。
でも今の会社に居続けることはあなたにとって楽しく無いから転職を検討しているんですよね?
今の業界が斜陽産業であったり、ブラック企業であったり、労働条件が悪かったりするのであればあと数年は良くても10年後20年後はもっと厳しい状態になるでしょう。
また上が詰まっていて昇進が期待できない、海外勤務を早く経験したいのに今の会社では無理なんてこともあるかもしれません。
環境を変えなければ自己実現できないこともあります。
それらの悩みを払拭するためには今少し苦しくとも転職するしかありません。
今の会社に居続けることはかえってリスクになることもあります。
転職が一番のリスクヘッジかもしれない、そうあなたが思ったのであればまずは転職活動を開始すべきです。
②29歳なのに普通の経験とスキルしかない…
よし転職だ!と思っても果たして自分の経験とスキルは転職市場で求められるのだろうか…。
これは転職する人全てが抱える不安です。
確かにあなたと同じ仕事力の人は転職市場にたくさん居ます。
しかしそれは比較する項目が一つだった場合です。
転職市場では優秀な人から内定が出るわけではありません。
企業により求めている人材は異なります。
企業により求人の条件は異なります。
例えば以下のようなものです。
- 社会人歴3年以下、経理経験あり、法律の知識あり
- 30〜35歳、課長経験あり、業界知識あり
- 29歳以下、営業経験あり、化学の知識あり
応募条件には法律上年齢・性別は記載できませんので年齢や性別の記載はありませんが、実際には年齢や性別制限がある場合があります。
もし企業の希望にそぐわない場合は書類選考で落とされます。
あなたがもし理学部化学か卒業で営業経験がある人だとすれば①と②から内定を得ることはで居ませんが③から内定を得られる可能性は高いですよね?
①と②の条件に人も③から内定を得ることはできません。
あなたの持てる経験・スキルなどを全て出して組み合わせれば一つ一つの経験やスキルが人並みでもオリジナルの強さになります。
だからあなたは普通の経験やスキルしか持っていないと思っていても転職できるのです。
③29歳で全くの未経験って給料下がるんじゃ…?
業界も職種も未経験の仕事に転職すると高確率で給料は下がります。
しかし業界が未経験でも職種が同じであれば下がるとは限らず年収アップも期待ができます。
職種が違えど同じ業界であっても同じことは言えますが、同じ業界の場合は今の会社で部署が変わるだけでも良いかもしれませんね。
また29歳であれば一時的に給料が下がっても長い目で見ると生涯年収は転職した方が高い可能性も十分にあります。
もしあなたが今斜陽産業にいるのであれば業界は縮小するばかり。
目の前の利益よりも長い目で転職を考える必要があります。
しかし将来伸びる業界を見極めるのはなかなか難しいもの。
100%の確率で伸びる産業を見極めることは難しいですが、メガトレンドと呼ばれる世界的なトレンドの兆候をつかむことで今後伸びるであろう業界に転職することは可能です。
そしてその伸びる業界は転職のプロ、転職エージェントの担当者(キャリアアドバイザー)に聞くのが一番の近道でしょう。
29歳で未経験業界や職種に転職するために知っておくべき3つのこと
30歳は一つの節目であることは冒頭でお伝えした通りです。
ここからはより面接官の立場から29歳のうちに転職するときに知っておくべき3つのことをお伝えします。
①後輩・部下の指導、プロジェクトリーダーの経験を語ろう!
29歳を募集している企業は次世代のリーダーを求めています。
会社によっては世代構成がバラバラで、業績はいいけど最若手が40代とか、30代の中堅がいないなどの企業もあります。
29歳の求職者には30代になった時に自身が仕事の最前線で戦いつつ後輩の指導やマネジメントも行えるプレーイングマネージャーにになることを求められます。
選考書類や面接ではそのプレーイングマネージャーの素地を見せる必要があります。
すでに課長職などについており、マネジメント経験があるのであればその経験と実績を語れば良し。
もし肩書きがなくとも後輩の指導をしたことやプロジェクトなどのリーダーをした経験をこと細かく伝えるようにしましょう。
後輩がどんなことに悩んでいてどのような指導を行いどのような改善につながったのか、プロジェクトを通じてどのようにメンバーを導き結果に結びついたのか。
概要だけではなく細かなエピソードをちりばめて信憑性の高いエピソードを作りこみましょう。
神は細部に宿ります。
自身の体験からこの一言を後輩に伝えところ成績が向上した、プロジェクトに別部署の工夫を取り入れたところ成果につながったなど、臨場感が伝わるようなエピソードです。
人は皆物語が好きで、面接官も求職者の物語を聞きたがっています。
②29歳と30歳は違う
求人を出す企業は求人を出す際に年齢でラインを引きます。
若手を採用したいので25歳まで、20代のチームを率いるチームのリーダーを採用したいので30代半ばなどです。
そして課長候補を雇いたいときには29歳以下とする会社があります。
別に30歳でもいい人がいればいいのですが、一応のラインを引かなければなりません。
私の会社がまさにそうなのですが、課長候補を採用したい場合はまずは29歳でラインを引きます。
私の会社では人を採用する際には転職エージェントを利用します。
経験上優秀な人を採用できると思っているからです。
たまに転職エージェントの担当者が「ちょっと御社の希望する年代とは外れるかもしれませんが履歴書送るんで見るだけ見てください!」と言われ興味を持てば面接に進む場合もありますが、基本的には最初に決めたルールの通りに採用活動を進めます。
30歳以上はその人の経験と能力に応じて入社していきなり課長代理か課長です。
つまりは業界経験と職種経験が豊富にある人物が欲しいのです。
29歳は未経験業界に挑戦できる正真正銘最後のチャンスなのです。
③転職エージェントを利用しよう!
会社により採用する方法は異なります。
大企業であればホームページに直接優秀な人が応募してきたり、体育会系の会社であれば独自の人脈で採用をしたりということがありますが、そのような人材獲得ルートが少ないもしくは無い会社が優秀な人を採用したいと思ったときには転職エージェントを利用します。
ハローワークにも優秀な人はいるでしょうが、正直優秀でない人の割合が多いと感じています。
ハローワークは求人掲載料が無料なのは会社からすると魅力ではありますが、使い物にならない人が入社してしまうほど会社への損害が大きいものはありません。
人件費は大きなコストですからね。
転職エージェントに優秀な人が集まっているのであれば優良な求人も転職エージェントに集まります。
また未経験の業界や職種への転職なのであればあらゆる業界や職種、年代の求人を取り揃えている総合型転職エージェントが良いでしょう。
また社会経験豊富なあなたであればお気づきだとは思いますが、転職エージェントを利用するポイントは複数者に登録をして競合させることです。
転職エージェントは転職エージェントが紹介した求人に求職者が転職して初めて会社から報酬が入ってきます。
ここまで言ったら分かりますよね?
転職エージェントを利用するのであれば転職エージェントの仕組みも理解しておきましょう。
よって転職の際には複数の転職エージェントを利用することをお勧めしています。
参考までにオススメの転職エージェントを紹介しておきます。
転職エージェント名 | 特徴 |
リクルートエージェント | 求人件数業界No.1
IT関係を中心にありとあらゆる求人を取り扱う |
doda | 求人件数業界No.2
メーカー関係を中心にありとあらゆる求人を取り扱う |
パソナキャリア | 求人件数業界No.3
転職後年収アップ率67.1%を公表 |
マイナビエージェント | 人材市場大手のマイナビグループの中核事業
20代30代の求人を専門に扱う |
最後に
未経験の業界や職種に転職するということはそれまでのキャリア、スキル、人脈がリセットされるということです。
そこまでのリスクを背負って転職するのには不安が付きまといます。
未経験に挑戦するのであれば若ければ若い方がいいのは間違いありません。
しかし29歳はギリギリOKです。
29歳にはポテンシャルに加えて知識と経験があります。
それは社会経験数年の20代前半の求職者には絶対に無いものです。