監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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10月は毎年20代の離職者が続出し、その穴埋めで優良求人が出る時期。
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転職することを決めたら避けて通れない自己分析。
自分のことなんて自分がよく分かってる!
と思ってやってみたら以外と難しいものでした。
転職における自己分析の目的とは、面接官に自分を分かりやすく伝えることです。
自己分析をしていなくても自分のことはある程度分かっているものですが、面接官に伝えるとなると話が別です。
自分を分解して、会社に応じて臨機応変に適切なものを出せるようにしなければなりません!
自己分析の目的を理解するための3つのポイント
自己分析は企業とあなたの接点を見つけるために重要な行程です。
たまに仕事以外の自分と仕事の自分をごちゃ混ぜの分析したり、自分本位のわがままな自己分析をする人がいるのですが、それでは自己分析の本来の目的の半分も達成できていません。
最終目的は良い会社に転職すること。
何を持っていい会社かも人それぞれ。
自己分析はそのための必須の手段です。
そのことを忘れないでください。
自己分析が手段とはいえどバカにしてはいけません。
自己分析無しでは選考書類に書く内容や面接での回答が一貫せず、採用担当者の心に刺さることがありません。
仮にテクニックで内定が出たとしても自己分析無しでは満足のいく転職にならない可能性もあります。
自己分析がなぜここまで大事なのか、自己分析の目的を理解するために重要な3つのポイントを解説します。
①あくまで転職のための自己分析であることを忘れない
「自己分析」というと「自分は何者か」というような哲学的な気分になったりもします。
まぁ、わたしだけかもしれないですが。
いや、分かってるんですよ。
仕事における自分を分析するというのは。
でも自己分析という響きがそうさせてしまうのでしょうか。
分かっていながらもいつの間にか哲学的な気分に戻っていたりもします。
そう、転職における自己分析とはあくまで仕事における自分を主軸において分析することです。
分析とはある物事をいくつかの要素に分けて、その要素や構成に分解することです。
採用担当者が見るのはあくまで仕事におけるあなた。
いい人、面白い人、優しい人など人格的に優れているに越したことはありません。
しかし重要なのは経験とスキルに基づいてどんな仕事をして企業の利益に貢献してくれる人材なのかということです。
時には人情味あふれる人よりもドライな人間性がふさわしい仕事もあるでしょう。
まずは仕事に関する経験と能力。
企業に貢献するだけの経験と能力を採用担当者が確認して初めて土俵に上がることができるのです。
あなたには仕事においてどのような能力があるのか。
自分の持つ武器を一つ一つ確認する作業。
仕事における経験、スキル、資格、学歴、性格、エピソードなどありとあらゆる仕事に関することを棚卸します。
それが転職活動における自己分析です。
②自分に何ができるのか確認することにより応募できる会社の幅を増やすことができる
どうしても転職したい第一志望の企業が決まっているのであれば、自己分析した結果を持ってその企業が求めている人材に自己分析の結果を近づければいいだけの話。
もし内定が出なければ縁がなかったものとして次に進むのみです。
しかし1社だけを狙い撃ちにするのは高リスク。
あなたに限らず求職者は複数社に応募しています。
その応募する企業を決める時に自己分析が大いに役立ちます。
自己分析によりたくさんの武器があることを確認できれば、その武器はどの業界や企業に通じるのかを想像しあなたが転職できる可能性のある業界や企業の幅が広がります。
意外な業界であなたの経験、スキルが役立つかもしれません。
実際に私は新卒で入社した会社で地主さんなどにとある機械を使った事業を提案する営業をしていました。
まずまずの結果も出せていたのですがろくな資格もなかったので営業力だけが転職活動の武器だと思っていました。
しかし、営業経験に加えて自己分析で出てきたもう一つの要素「理学部化学科卒」を加えると化学品メーカーや商社への道が開けたのです。
さらに精度を上げるためには転職エージェントを利用します。
ちなみに私の自己分析に「理学部化学科卒」を足して転職を成功に導いてくれたのは転職エージェントdodaでした。
転職エージェントは常に求人を出す企業の採用担当者とやりとりをしていて企業の求める人材像を理解しています。
また常に求職者ともやりとりしているので、一度カウンセリングをするとあなたのようなタイプの経歴スキルの持ち主はどのような企業との相性が良いのかを分かっています。
またあなたが考えもしなかった強みや強みの組み合わせを発掘してくれ応募できる企業の幅をさらに増やしてもくれます。
転職において転職エージェントへの登録は必須です。
③企業により求める人材は異なる
求人をかける事情は企業により異なります。
しかし実際に募集要項では細かいことは書かれませんし、法律上性別や年齢を明記することは禁止されています。
しかし実際には若手社員が欲しい、男性の営業職経験者がいいなどの要望が企業にはあります。
自動車関連製造機械輸入商社が次世代を担う若手の営業社員が少ないため若手を募集している
家電メーカーが販売事業所を増やすため現地で活動する男性の30歳未満の営業社員を雇いたい
このような要望を全てオープンにすることはなかなかできませんが、知っていればあなたの経験と能力が合致する求人を出している企業を狙い撃ちにすることができます。
転職市場の中では優秀な人から順番に内定が出るわけではありません。
企業が求めている人材像を企業分析により明確にして、自己分析で棚卸しした中からパーツを組み合わせ自分を企業が求めている人材に作り上げることのできる人から内定が出るのです。
企業が今求めている人材を正確に想像するためには募集要項、企業のホームページ、企業の商品、面接官の言葉などあらゆる企業に関する事柄から推察します。
面接官をしていると、たまに「この人はうちの会社が求めている人材を理解しているな〜。」と感心することがあります。
あまりこちらが興味のない経験、能力をPRする求職者もいます。
多分PRしている経験や能力には本当に自信があるのでしょう。
しかし採用側としてはその経験や能力に興味がないだけではなく、ビジネスの基本である相手の気持ちを理解するという能力に欠けているなという印象を持ちます。
どうしても企業が求めている人材が分からなかったり確信が持てないのであれば、面接で突っ込んで聞いても構いません。
ミスマッチしたくありませんので私は正直に答えます。
採用担当者が一番嫌うのは人を採用してすぐに辞められること。
これは企業にとっても求職者にとっても不幸なことです。
膨大な時間とコストをつぎ込んでやっと採用したと思っても辞められてしまえば全てが水の泡になってしまうのでどうしてもこの事態だけは避けたいのです。
自己分析3つのステップ
自己分析とは転職活動における自己分析とは自分の経験やスキルを整理し、自分のキャリア・将来像を明確にすることです。
魅力ある履歴書や職務経歴書を書くためや、面接で説得力のある回答をするためには自己分析が欠かせません。
- 自己PR
- 長所と短所
- 退職理由(転職理由)
- 志望理由
- キャリアプラン
- 最後の質問(逆質問)
これらは全て自己分析の結果、面接官の興味を引く選考書類を書けたり、面接での受け答えができるようになります。
仕事における自分をバラバラに分解しましょう。
中長期を見据えた転職の目的を言語化する
あなたが転職する目的は何ですか?
まずはあなた自身と向き合いましょう。
この目的がはっきりしていないと転職を繰り返してしまうことになりかねません。
今の会社に居続けると自分の将来はどうなるのか、転職で何を達成させたいのか、将来どんな自分になりたいのか、そもそも転職する必要があるのかを自問自答し答えを導き出しましょう。
また目的には自分が転職を通じでどうなりたいのか自分のキャリアプランも明確にしましょう。
勤務時間や給与など条件のみで応募してきている人に魅力はありません。
企業と転職者の中長期のビジョンがマッチしていることが重要です。
自分は将来にわたりどのように貢献していきたいか、3年5年10年単位のビジョンを具体的に語ると、この人は将来転職することなく長く会社に貢献するビジョンを見据えていると思われます。
転職の目的を言語化することは自己分析をする上で最も大切なことです。
目的はなるべくシンプルなものが望ましいです。
言語化した転職の目的を文字にしてみてください。
携帯のメモ機能で構いません。
本当に嫌なことに目を伏せてかっこいい理由付けをせずに自分がこれからの社会人人生どうしたいのか、本当に嫌なことは何なのか。
そこに書かれている転職目的は間違いなくあなたの転職の目的で誰が見ても理解できる内容ですか?
取って付けたような退職・転職の目的は見抜かれますし、そもそも魅力的に映りません。
そして今の会社に居続けることも選択肢の一つとして残しておきましょう。
この目的を自分にインストールしてください。
転職活動は全てこの目標を達成するために行われます。
この目的のためだったら法律が許す限り何をしても構いません。
経験・スキルの棚卸し
自分の持てる全てのスキル・経験・経歴などを棚卸して、自分が転職市場で使える武器が何なのかを書き出しましょう。
最終学歴、資格は分かりやすいですからすぐに書き出せますね。
あとは経験。
以外と自分では大したことがないと思っていても、他人からみるとすごいと思われることもあります。
ここでは他人を利用しましょう。
特に転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのがオススメです。
転職エージェントに登録する気がないのであれば友人や親戚など仕事で利害関係のない人に自分の経験を伝えすごいところを客観的に教えてもらいましょう。
飛び込み営業はルート営業や営業職以外やっている人からすると、鋼のメンタルが必要なように感じるそうです。
ひたすら数字を打ち続ける事務職も向き不向きがあります。
自分の仕事における日常を第3者に聞いてもらうことによりあなたの強みが見えてきます。
以外と自分では普通だと思っていることが他人から見たらすごく見えることもあるものです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは年中転職者と接しているので、あなたの強みに最短距離で達してくれることでしょう。
キャリアアドバイザーとはあなたの担当者のことです。
転職エージェントに登録をするとキャリアアドバイザーから連絡がきて、まずは打ち合わせ(カウンセリング)をすることとなります。
キャリアアドバイザーにあなたのキャリアを伝えると、その中から転職活動で使える経験、エピソードなどを抽出してくれます。
そしてその経験やエピソードがベストマッチする企業を自社の持つ求人から紹介をしてくれます。
これは転職エージェントに求人情報が集まっているからできること。
今求人を出している企業はどのような人材を求めているか知っているからこそなせる技です。
会社により強みの組み合わせを変える
仕事における自分をバラバラにできましたか?
ここで自己分析の前半は終了です。
企業により求める人材は異なります。
ここからは自己分析を企業ごとの書類選考や面接に活用する方法について解説します。
抜け落ちたパズルのピースの形を想像する
転職活動を進めていくと転職したい会社が出てきます。
転職サイトやハローワークで募集企業を見つけたり、転職エージェントが求人を紹介してくれるのです。
求人を出している会社はパズルのピースが抜け落ちている状態で、その抜け落ちた形にハマる人材を求めています。
抜け落ちた形はあなたのそのままの形ではハマりません。
自己分析によりバラバラにしたあなたを、抜け落ちた形にハマるように組み合わせいきましょう。
どんな形が求められているか目に見えているわけではありませんが想像することはできます。
- 求人票
- 企業理念
- 転職エージェント
求人票
求人票では最低限クリアしなければいけない基本的な募集条件が載っています。
しかし求人票ではなぜその年齢が、そのスキルが必要なのか理由までは書いていません。
求人票にかけないような微妙なニュアンスはキャリアアドバイザーが理解しています。
企業理念
企業理念は会社の存在意義や行動指針が表現されており、会社が一番大事にしている考え方です。
企業理念はその会社の人全員が共有すべき考えです。
だからと言って「御社の理念に共感いたしました!」と言っても説得力はあまりないでしょう。
この人の考え方・行動は我が社の企業理念に合っている!と思わせる要素を盛り込んだ自己PR、退職理由、志望動機、長所と短所を作り込む必要があります。
企業理念の言葉をわずかに盛り込んだり、この人のエピソードは言い換えれば我が社の企業理念だなと面接官に思わせる選考書類を作り面接での受け答えをするのがポイントです。
転職エージェント
転職エージェントに登録するとあなたにはキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者がつきます。
キャリアアドバイザーは常日頃から各会社の採用担当者と打ち合わせをしており、どの会社がどんな人材を欲しがっているのかを理解しています。
まさ求人を出している会社に抜け落ちているパズルのピースの形を知っているのです。
転職エージェントに紹介された会社に応募する場合はキャリアアドバイザーによく相談して、会社はどのような人材を求めているのかを教えてもらい選考書類作りや面接に活用しましょう。
キャリアアドバイザーも人間ですので合うあわないがあるかもしれません。
リスクヘッジのため3社は登録しておくことをおすすめします。
4社以上になると4人以上のキャリアアドバイザーとやりとりすることになりますので逆に手間がかかってしまうかもしれませんので自分で管理できる数の転職エージェントを登録しておきましょう。
サイト管理人の自己分析エピソード
私が転職の際に転職エージェントdodaにお世話になりました。私が自分で棚卸したのは以下のようなもの。
- 単月で社内トップの営業成績を取ったことがある
- 英検準二級
- 長時間勤務をさほど苦と思わない
パッとしませんよね。
程度のものであまり自分でも魅力的な人材には見えませんでした。しかしキャリアアドバイザーに相談したところ
- 営業経験3年
- 第二新卒(27歳)
- 理学部化学科卒
となり、dodaの持っていた非公開求人の中から若手社員を探していた化学品商社を紹介してもらい内定を得ることができました。
学歴も一つの強みとなることには自分1人で気づくことはできませんでした。
最後に
自己分析をした結果、自分は大した武器を持っていないな・・・。
なんて思わないでください。
だいたいの人が大した経験やスキルなんて持っていません。
でも自己分析を行えば、一つ一つは大したことなくても組み合わせればすごい武器になることが分かります。
私も最初に自己分析をした時は愕然としました。
(一応営業力を武器とはするけど、私より営業力のある人なんていっぱいいる。)そう思ってしまい、実際にそうでした。
しかし営業歴3年と私の最終学歴である理学部化学科卒の組み合わせを持っている人はそうそういなかったのです。
自己分析をするということ誰にでもある経験やスキルを確認する作業ではなく、自分にしかない武器を作り上げるということ。
それも応募する企業によって細かくカスタマイズするのです。
自己分析により綿密に自分という武器を作り上げてきた人は、個々の武器が大したことがなくても相手に合わせる能力があるなという印象を持ちます。
そして相手の立場に立つということはビジネスの基本。
どうしてもこの企業に入社したいけれど能力が足りない。
でもなんとか作り上げてどうにか企業を振り向かせようとしている応募者には好感を持ちます。
あなたの経験とスキルを最大限魅力的に見せる手段として自己分析は欠かすことができません。