監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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私が転職活動を行なった際に活用したのが転職エージェントへの登録と合同説明会。
合同説明会では様々な業界の様々な企業が参加しており目的を持って行けば効率よく情報収集することができます。
転職活動は時間勝負。
1社1社説明会に足を運んでいては多くの会社を回れません。
しかしに合同説明会の会場内を歩いて片っ端からブースに訪問するのもよくありません。
せっかく足を運ぶのですから目的を持ってより効率よく回りましょう。
どのようにしたら効率よく情報収集できるのか、最大限合同説明会を利用できる秘訣をお伝えします!
合同説明会前に行うべき準備
合同説明会があるからといってただ当日現地に足を運んで闇雲にブースを回るだけでは効果半減になってしまいます。
何事も準備が大切。
どのような準備をすべきなのかをお伝えします!
ターゲットのリストアップと訪問する順番の決定
まずは合同説明会のホームページで自分の興味のある業界・企業を見つけましょう。
必ず訪問したい5社、時間が許せば訪問したい3社程度を目安にします。
1社のブースに訪問するとだいたい30分〜1時間を費やします。
またその後に聞いた情報をノートなどにまとめる時間も必要ですので、効率よく回っても5社前後が限界でしょう。
話を聞きたい会社のブースが大人気で行列に1時間並んだ、ついには話を聞くことさえできなかったなんてこともあり得ますので予備の3社も必要です。
また転職エージェントが開催している場合はエージェントに登録を済まし、担当のキャリアアドバイザーに相談すると客観的な視点で自分のスキルや経験が活用できそうな企業を教えてもらえます。
1日で10社回ることもできると言えばできますが、2〜3社目なんか覚えていません。
私は5社で十分、というか5社までしか処理できませんでした。
目的は転職先を探すこと。
会場に行く前から狙いを定めて効率よく展示会場を回れるようにしましょう。
質問の準備
予め質問を用意しておきましょう。
訪問する全ての会社に同じ質問を投げかけ、回答をメモしておくことにより後々各会社を比較することができます。
特に興味のある業界は競合同士となる複数社を訪問すると比較する意味が深まります。
しかし全てメモに書いてある質問だけで終わってしまうのも考えものです。
会社の説明を受けたり質問に対する回答を得ると同時にその回答に対しての疑問がさらに湧いてくるはずですので最低限質問するべきことだけメモしておき、あとはコミュニケーションするようにしましょう。
合同説明会それほど堅苦しい雰囲気ではない場合が多く、また訪問者も多いために面接などでは直接聞きにくい質問などもこのタイミングであれば聞けることもあります。
私は実際の残業、休日出勤と代休、有給休暇の取得、転勤などの実態など面接で聞くことが推奨されない質問をこの時点でするようにしていました。
給与以外に関してはそれなりに答えてもらえる場合が多いです。
ブースを回る順番を決める
合同説明会の会場はとても広く、闇雲に歩いているだけだと結構な時間のロスになります。
私は午前中に3社、昼食の後に2社回っていました。
会場内のご飯は高かったりあまり美味しくなかったり行列だったりでしたのであらかじめコンビニで買っておきました。
合同説明会会場のマップをあらかじめ入手するかプリントアウトしておき、リストアップした企業がどの位置にブースを構えているか確認し、どのように回れば効率が良いか訪問する順番を決めます。
私が転職活動をしていた時期にはスマホはまだなかったのですが、紙だとスマホよりも大きくプリントアウトできるため会場内で自分やお目当の会社のブースの位置が把握しやすく書き込みも容易なためスマホよりも紙の方がおすすめです。
ブースの配置は合同説明会の日が近づかないと発表されない場合がありますので、事前に紙のマップが用意できない場合は会場に着いてからまずこの作業を行うようにしましょう。
合同説明会は昼過ぎあたりが混雑する傾向にありますので開始時間に会場入りすることをおすすめします。
会場から時間が経つと大手企業や人気企業には行列ができる可能性もありますので、たとえブースの位置が入り口から遠くとも開場一番に訪問するスケジュールにする方が良いでしょう。
闇雲に回るよりもはるかに効率がよくなります。
私は転職後に様々な仕事関係の展示会に足を運ぶことがありますが、この手法を使うことにより効率よく仕事ができています。
開催日当日はスケジュール通り動こう!
準備が整えばあとはその通りにスケジュールをこなすだけです。
1社訪問するたびに訪問結果をまとめる
事前に決めた順番通りにブースを回ります。
また予め用意していた質問も投げかけ、メモしておきます。
1社訪問が終わった後には休憩スペースなどで訪問結果をまとめましょう。
3〜5社分を合わせてまとめるとなると、社名は覚えているけど事業内容を覚えていない、メモがどの会社とのやりとりだったか分からないなど二度手間や最悪の場合は訪問した意味がなくなったりします。
1社訪問するごとに訪問結果をまとめるというのがポイントです。
私は最後の1社を回った後に比較表やランキングを作っていました。
後日まとめた結果を見てどの会社か思い出せないようでは意味がなくなってしまいますので、ブースや担当者の特徴なんかも一緒に書いておくと良いでしょう。
時間が余ったら知らない業界・企業の話を聞く
時間があまり体力にも余裕があれば知らない業界や企業も回るようにしましょう。
自分の知見は狭いもの。
全く知らない業界が面白そうだったり、意外と自分のスキルが活用できる業界を見つけられることもあるかもしれません。
また目標が達成されたら会場を去り次のステップである情報整理に移りましょう。
人にもよりますが大体の場合5社も回ったら疲れてきます。
またあまりに多くの会社を回ると自分の中で各会社の印象も薄れます。
だから闇雲に回るのではなく最初のターゲット設定が大切なのです。
目的は数を回ることではなく、あくまで自分の転職先を見つけることです。
合同説明会の後が一番重要!
合同説明会の会場を後にするとなんだか一仕事終えたような感じになってビールでも飲みたくなります。
そこをグッとこらえて情報の整理をしましょう。
情報の整理
自分の興味を持った企業に順位をつけましょう。
それぞれどこが良かったのか、この点だけどうにかなれば検討したい、聞けなかった聞きそびれた質問、などをまとめます。
各社に同じ質問を聞いていれば違う業界の会社でもある程度比較することができます。
転職エージェントへの相談
合同説明会があなたの登録している転職エージェント主催であった場合は、まとめた結果を転職エージェントに伝えましょう。
転職エージェントが紹介した会社にあなたが就職して一定期間定着したら、あなたが就職した会社から報酬が転職エージェントに支払われます。
転職エージェントも積極的に相談してくれるあなたのことを転職の意思が固いと思い協力的になってくれる場合が多くなります。
転職したい会社が見つかれば書類選考、面接に進みましょう。
最後に
この3つのステップを実践するだけで格段に効果は上がります。
各転職エージェントが開催していますので2~3社の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。
また優先順位は高くはありませんが、交通費がまとまるもの魅力の一つですね。
少々遠くても合同説明会には参加することをおすすめします。
マップにマークしてから展示会場を回る手法は就職・合同説明会に限らず、就職してからも活用できます。
展示会内容によっては顧客やサプライヤーを一日で網羅することができます。
仕事にも活用できるこの手法、ぜひ実践してみてください!