監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
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医療事務は事務という名前がついていますが、デスクワーク以外の業務も多い職業ですよね。
医療事務として就職した場合には、患者さんの対応も行わなくてはいけないので、パソコン技術以外にも対人コミュニケーション能力が必要になります。
現場での仕事が始まってから、医療事務ってこんなに患者さんと話さないといけない仕事なの?と驚いた人もいるでしょう。
そのせいもあってか、医療事務の現場を知って、入職してすぐに辞めてしまう新人さんが多いんです。
女性から大変人気がある医療事務の仕事ですが、人気が高いからといって全ての人に適しているというわけではないということを覚えておいてください。
もし、医療事務の仕事に苦痛を感じるのであれば、転職も視野に入れて今後のことを考えてみると良いですよ。
これから、医療事務が転職をする時に知っておくべきことを紹介するので、医療事務を辞めたい!と思っている方は参考にしてくださいね。
医療事務は常に忙しく、今後も時間をとって研修をしてくれる可能性は低い
医療事務は常に仕事に追われている状態なので、新人に指導する余裕がありません。
だから、入職したら職場にポーンと放り込まれて、後は目の前の仕事を見様見真似でこなしていくという感じです。
もちろん職場によって差があるので、多少は仕事を教えてもらえるところもあるのでしょうが、新人は自己学習で仕事を覚えていくのが医療事務のスタンダードです。
医療事務の経験が増えると難しい症例を任されるようになりますが、その時も全て1人で考えて手探りで仕事をこなしていかなくてはいけません。
普通に考えたら問題だらけの教育体制なのですが、医療事務ではこれが当たり前になってしまっている以上、今後も研修を受けることはできないでしょう。
自分で勉強してスキルを高められる自信がある人は仕事をこのまま続け、最難関と言われている診療報酬請求事務能力認定試験にチャレンジしたり、管理職を目指してください。
でも、自分だけで勉強するのは無理、誰も教えてくれないような職場は嫌だ、と思った人は新人研修を受けたり、指導者がつくような他の仕事を検討したほうが良いですよ。
医療事務は患者からのクレーム係
患者さんのクレーム対応が嫌になって医療事務を辞める人がたくさんいます。
医療事務は受付業務や電話対応もしなくてはいけないので、患者さんからのクレーム被害を受けやすいんですよね。
医者の前では小さくなってる患者さんが、受付の前では急に態度が大きくなるなんてこともしょっちゅう。
医者への不満をぶつけられて、患者の不満を延々と聞かないといけないなんて…。
医療事務の仕事を志した時には、こんなクレーム係をする仕事だなんて予想していなかったのでは?
自分に非があってクレームを言われるのであればまだ納得できるでしょうが、大体は医療事務とは関係ないところでのクレームを聞いて、代わりに謝罪までしなくてはいけません。
今後も医療事務を続けるのであれば、会計の金額がおかしい、前回と同じ治療しか受けていないのに高いなどといったクレームがくることも覚悟しておいてください。
知識のない患者さん相手に、複雑な医療保険制度の説明をするは大変ですよ。
医療保険制度に従って治療費の計算をしているだけなのに、この制度はおかしいだとか、もっと治療費を安くしろだとか言う患者さんがいるから困ります。
医療事務の仕事が思っていたのと違った、クレーム係なんでもうやりたくないと思った時にも転職の機会です。
医療事務の仕事を続ける限り患者さんのクレーム係から逃げられませんから、別の仕事に変えたほうが仕事を楽しめるかもしれません。
医療事務を続ける限り、女性の職場特有の人間関係が続く
医療事務は派遣やパートでも働けるということから、女性から大変人気があります。
でも、女が集まるところは人間関係が複雑になるという問題があることも忘れてはいけません。
女同士の人間関係のしんどさは定年まで続きますから、仕事内容以上のストレスを感じている人も多いでしょう。
女性はグループを作りたがるので、グループ内で上手くやっていければいいですが、グループからはじかれると悲惨です。
残業必須のレセプトの時期に誰もあなたの仕事を手伝ってくれなかったら、1人で深夜まで残業してレセプトを終わらせなくてはいけません。
普段は個人作業が多い仕事ですが、クレーム対応で手に負えない時に誰からも助けてもらえなかったら辛いですよね。
それに、女性が多い職場は同調圧力が強いのが特徴。
違う意見を持っていてもなかなか言い出すことができない空気があるので、女性職員が多い医療事務の仕事を続けるのであれば、これからずっと言いたいことを我慢して過ごさなくてはいけません。
女同士の付き合いが苦手、女子同士のマウンティングに疲れたという方は、人間関係ストレスで体を壊す前に対策を考えたほうが良いでしょう。
悲しんでいるご家族にお金の話をしなければいけないのは医療事務の仕事
医療現場で働いていると死の現場に遭遇することがあり、大きな病院だと毎日のようにどなたかがお亡くなりになります。
最期のお別れの時だとしても、医療事務は診察にかかったお金を支払ってもらわなくてはいけません。
大切な人が亡くなって悲しみに暮れているご家族に請求をする時には、何とも言えない気持ちになる人が多いでしょう。
それ以外にも、大手術をされて瀕死の患者さんのご家族に、高額の治療費の請求をしなくてはいけない場面もあります。
また、治らない病気を抱えている場合には、長い期間にわたって高い治療費を払わなくてはならず、家族が支払いに困っているなんてこともよくあります。
そんな時にもお金を話をするのは医療事務の仕事です。
メンタルが強くないとやっていけませんよね。
普通の事務職ならこういった種類のストレスや緊張感を感じなくてもいいので、医療現場の重い空気やピリピリ感が苦手な人は他の事務職のほうが向いてますよ。
未経験でも転職できる業界はたくさんある
医療事務の仕事を辞めたいと思っても、他にできる仕事がないと悩んでいる人は、未経験でも転職できるということを知っておいてください。
これはかなり重要なことで、転職には2パターンあるんです。
1つ目は今までの経験を活かしてキャリアップする転職。
2つ目は、未経験でもできる仕事に転職すること。
未経験でもできる転職は、今後の可能性が評価されて採用が決まるので年齢が重要な要素です。
若ければ若いほどこれからの可能性が大きくなるので、条件の良い会社の内定がもらえます。
未経験でもできる転職を選べば、今までに医療事務の経験しかなくても、別の業界への転職が可能です。
未経験OKの転職をしようと思った時には未経験OKの求人が揃っている転職エージェントを使ってくださいね。
キャリアアップ転職とは求人の種類が違うので、一般的な転職エージェントでは未経験OKの求人が無いからです。
それに、未経験にこだわらなくても、同じ事務職を選べば経験を活かして転職をすることもできますよ。
医療事務の仕事は普通の事務職に比べて特別に給料が高いというわけではないので、一般の事務職に転職できれば同じ給料を得ながら、医療事務特有のストレスを感じずに働けます。
患者対応をしたくない、パソコン作業など事務の仕事をメインでやりたい、と思ったら、一般の事務職への転職を検討してみてください。
最後に
医療事務は人気が高い仕事だというのは本当です。
でも、医療事務をしていて続けるのが難しいと感じたのであれば、それはあなたが医療事務には向いていないってことなんです。
多くの人から人気がある仕事だとしても、自分に合っていなければダメですよね。
人気がない仕事でもあなたに合っている仕事に就けたら、そのほうが楽しく充実した時間を過ごせます。
医療事務の仕事を続けていくことに不安を覚えた時には、他の仕事に転職できることを思い出してくださいね。
若ければ十分に可能性が残っているので、ストレスを感じずに働ける仕事を見つけることができますよ。