これを言われたときには、「あー、辞めてやるよ!」とはならず…、「そんな簡単に辞められるわけないのを分かって、上司の立場使って言いたい放題言われてるな〜」と冷静に怒っていました。
一瞬、法的に上司を追い詰めることも考えましたが、自分の貴重な時間と手間をそんな人間のために使うのも馬鹿らしくなり、前々から考えていた「この会社に一生いることはないんだろうな」という思いがより強くなったのを覚えています。
その後私はホワイト企業に転職し、パワハラのない毎日を送ることとなります。
本記事に書いてあることを知っておけば、上司に「嫌なら辞めろ!」と言われたときに冷静に対処ができるようになりますよ!
\嫌だから辞めてやる!/
「お世話になりました!」と啖呵を切る前に『リクルートエージェント』に登録をして求人を紹介してもらっておきましょう。
実際に転職するかどうかは置いといて、「嫌なら辞めろ!」と言われたときに、具体的な次の職場の候補を持っているだけで、言われた時の気持ちが変わってきます。
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上司から部下に「嫌なら辞めろ」はパワハラ
いやほんと腹立たしいですよね。
そんな簡単に辞められるわけないのを分かりきってて「嫌なら辞めろ!」と言ってくるのは、あまりに浅はかで無責任な言葉です。
「嫌なら辞めろ!」と言っても辞めない人がほとんど、完全なパワハラです。
ちなみに厚生労働省が定義するパワハラの定義は以下のとおり。
念のために当てはまるか確認してみてください。
職場において行われる
①優越的な関係を背景とした言動であって
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより
③労働者の就業環境が害されるもの
であり、①〜③までの要素を全て満たすもの。
→客観的に見て、業務上必要かつ相当な範囲で行われる適正な業務指示や指導については、該当しない
何らかの原因はあなたにもあるのかもしれませんが、それでも「嫌なら辞めろ!」は言い過ぎであり、指導の方法を間違えています。
上司に怒られると「自分は間違っていたのかな?」だとか「申し訳ないな」などとネガティブな気分になったりもしますが、その気持ちに飲み込まれないようにしましょう。
あなたが何らかの間違いを起こしたことと、パワハラを受けたことは切り離して考えるべきです。

「嫌なら辞めろ!」と言われた後、勢いで辞めるとどうなるか
「あー辞めてやるよ!」
上司に一方的に怒鳴られたときに心の中で何度思ったか分かりません。
もし今あなたが上司に「嫌なら辞めろ!」と言われて、「分かりました!辞めます!」と言ったとしましょう。
上司はあなたを引き止めるか、意地を張って止めないかの二択。
周りの人はあなたを引き止めるか、まずは落ち着くように言ってくるでしょう。
しかしあなたはもう引っ込みがつきませんので、どちらにしろその場で荷物をまとめはじめます。
30分後にあなたは「お世話になりました!」と、バツの悪そうな上司を尻目に会社を去ります。
もう二度とその会社に行くことはないでしょう。
突発的に会社を辞めてあなたが気持ちがいいのはここまでです。
次の仕事も決まっていなければ、正式に退職の手続きを踏んでいないこと、お給料が今月末までであることなど、不安が次々と襲ってきます。
一方の上司は、最悪でも減給・降格など、多くの場合は、お咎め無しでしょう。
なぜならパワハラを受けたあなたが会社を去っていて、被害者本人もあなたを弁護する人もいないからです。
痛み分けかもしれませんが、あなたが100ダメージを食らっているのに対して上司は3くらいしかダメージを食らっていません。
勢いで辞めるのはあなたが損をするだけです。
でもあなたはそれを思いとどまって今この記事を読んでいるんですよね?
本当に良かったです。
あなたが持つべきものは辞める気持ちなどではなく、戦略です。

会社に居続けるか、辞めるか決める
一度「嫌なら辞めろ!」と言った上司は、同じようなパワハラを言ってくることでしょう。
ほとんどの場合上司にパワハラを受けても言い返すことなんてできないですし、結局はあなたが溜め込むしかありません。
サラリーマンは辛いですね。
もう今、会社に居続けるか辞めてしまうかを決めてしまいましょう。
会社に留まると決めたあなたは今の上司と今後、数年〜数十年一緒に仕事をしていくことになります。
おそらくその間あなたは何度もパワハラを受けることになるでしょう。
パワハラに耐え続けるためには、その先に希望がないと耐えることはできません。
上司を追い抜く
その希望の一つは、何年かかるか何十年かかるか分かりませんが、いつかその上司を追い抜くこと。
何十年経っても追い抜くことはできないかもしれません。
判断基準は、以下の2つ。
- あなたにとってその上司が追い抜く価値がある人か
- 上司を追い抜く時間と労力を割いてでも続ける価値のある仕事・会社か
上司はパワハラだけが問題であって、パワハラ以外は尊敬できる人かもしれません。
また上司さえ問題なけれ、あなたにとっていい会社、その上司だけが問題という場合もあるでしょう。

上司が退職する、上司が別の人に変わるのを待つ
会社の定年と上司の年齢を確認してみると、あと数年耐えたら確実に上司が変わるということがあるかもしれません。
また毎年期の変わり目に人事異動があるのであれば、何もしなくても上司が変わるかもしれませんし、部署移動を希望しておけばその可能性が上がるかもしれません。
転職を本格的に考えるのであれば、まずはここの確認してからの方がいいですね。
しかしこれには、会社の体質が重要。
上司のパワハラが上司の個性によるものではなく、社風だったら最悪です。
私が勤めていたブラック企業がこのタイプでした。
北関東で2年働いて、あまりに高圧的な上司とブラックな勤務状態に嫌気がさして辞めようと思ったときに東京への転勤辞令。
上司も働く環境がガラッと変わる!と思い東京で働きはじめたのですが、東京で私の上についた上司も前の上司と全く同じタイプでした。
よくよくみると会社に長年残っている人は、パワハラタイプばかり。
パワハラが社風の場合は、上司が変わっても状況が変わらないので注意が必要です。

パワハラに耐える
これはお勧めしませんが、意外と一番多いのがこのパターンです。
移動願いを出したり、転職するだけで状況は好転するかもしれないのに、とにかく目の前のパワハラに耐え続ける。
これだと、ただただ貴重な時間を浪費していくだけです。
あなたの会社で周りを見渡して、パワハラに耐え続けているような先輩はいませんか?
あなたもそうなっていませんか?
パワハラに耐え続けるのは、自らが選んだ道ではないでしょうが、結果的にその道を進み続けてしまう方がいます。
あなたは自分の道を自分で切り開いていってください。

決め切れないなら懐に刀を仕込んでおく
「嫌なら辞めろ!」と言われたからといって、退職・転職はやっぱり怖いですよね。
そんなあなたには、プチ転職活動をお勧めします。
転職エージェントに登録をすると、数日内にカウンセリングを行い、求人を紹介してもらえます。
今はコロナ禍で対面のカウンセリングが電話に変わっているので、家にいながら求人紹介までしてもらえるのです。
この求人紹介が「嫌なら辞めろ!」と言われた後のあなたの心理状態に大きな影響を与えます。
「今会社を辞めても、自分には次いける会社が確実にある」
そう思うことができれば、一方的に言われるがままではなく、ときには言い返すこともできるかもしれません。
言われるがままだと、ましてや上司という立場があれば、どんな人間でも思いあがってしまいます。
「言い返すと別の形で仕返しされるんじゃないか」
という不安も分かりますが、何かを変えなかれば今の状況が続いていくだけです。
謝罪すべきところは謝罪した上で改善案を受け入れられなかったり、上司のいうことを100%受け入れなかったことで仕返しを受けたのであれば、懐にしまってある求人に転職する活動を本格化すれば良いのです。
あなたが転職するかどうかを完全に決めきて地ない状況でも、そのことをカウンセリングの時に伝えておけば『リクルートエージェント』であれば、その前提で親身に相談に乗ってくれ、求人を紹介してくれます。
常に次の職が見えている状況だと、上司や会社とやりとりするときの気持ちが楽になりますよ!
「嫌なら辞めろ!」と言われない会社で働くといい苦労ができる
さて、パワハラがない会社であっても、会社が常に楽しいわけではありません。
仕事とは楽しい時もあれば憂鬱な時もあるものです。
そして、できれば憂鬱な時は、上司に「嫌なら辞めろ!」なんて言われて悩む時間ではなく、お客さんとのやりとりや納期内に終わらせるべき仕事など、前向きで自分が成長する時間にしたいものです。
私はホワイト企業に転職できて、希望に燃えて楽しく仕事をする毎日!というほど人生は甘くありません…。
ブラック企業出身の私は、本来身につけているべき社会常識やビジネススキルを身につけておらず大変苦労しました。
パワハラはなくなりましたが、逆に真の実力が試される会社に転職してしまったので、業績が上がらない時に言い訳が効かないのです。
いい会社にはいい人材が集まるので、まざまざと自分の自分の実力を思い知らされます。
しかし前の会社に戻りたいなんて一瞬でも思ったことはありません。
前の会社だったら、「嫌なら辞めろ!」とパワハラの毎日で神経をすり減らしながら、まともな指導が受けられないのでビジネスマンとしても成長せず、気がつけば30代40代になっていたことでしょう。
考えるだけで恐ろしいことです。

最後に
上司のせいにできるってことは、ある意味言い訳がある状態なんですよね。
上司の文句を言っても何も状況は変わりませんし、今後どうするかを今決めてしまいましょう。