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このままでいいのかな!?銀行から未経験の異業種の転職に成功するために必要な3つのポイント

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監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント

新卒でブラック企業に入社し3年勤務したのちに転職。転職後は専門商社の人事部で15年勤め100名以上の採用に携わる。2017年に独立してからは人材採用コンサルタントとして200社以上の人材採用に関わる。

「銀行員 転職希望者が急増」これは2018年1月の読売新聞の見出しです。

また就職・求人・採用情報大手の株式会社ディスコの調査「就職希望ランキング」(2019年卒の就活生対象)によると前年1位だったみずほフィナンシャルグループが17位、前年5位だった三井住友銀行が14位、三菱東京UFJはかろうじて4位という結果になりました。

確実に言えるのは短期的には日銀のマイナス金利政策が業績を直撃しており、中長期的にはフィンテックによる技術革新と少子高齢化によって銀行業務に必要な人員は減っていくということです。

すぐに銀行がダメになる!というわけではありませんが、銀行員であるあなたは万が一のために転職を考えておく必要があります。

銀行の現状

以下は2018年3月期のメガバンクの決算です。

日銀のマイナス金利政策の政策で主軸となる銀行業の儲け(利益)は減り続けメガバンク3社で合計約3.3万人分のリストラが計画されています。

MUFG SMBC MIZUHO
純利益(連結) 9896億円 7343億円 5765億円

6.8%

3.9%

-4.4%

実質業務純益(参加の銀行) 7165億円 6171億円 3285億円

-15.5%

27.1%

33.5%

人員削減発表数

9500

4000

19000

備考 ・全国500店舗を2割削減
・無人店の導入
・SMBCとの共同ATMを検討
2018年から6年で従来型の窓口を備えた店舗は半減
・客との接点をリアルバーチャルで最適化
・印鑑レス、ペーパーレス化を3年で全店舗に
MUFGとの共同ATMを検討
・定型的な作業を自動化(AI)
・資産運用に関してはすでにロボットが解説する業務が実用化

3.3万人の削減といってもなかなか実感がわかないですよね。

リストラへの危機感は部署による温度差もあると思われます。

日銀のマイナス金利政策が影響して銀行の本業の利益が減少しています。

ここ数年、利益の補填のため預金者へ生命保険、定年退職者へ投資信託を勧める業務に嫌気がさしている銀行員もいるようです。

優良な会社への融資やお金に困っている個人や企業の力になることが銀行の本業と思い入社した人にとっては納得のいかない業務に転職を考える人も出ているのです。

さらには日本では少子高齢化が進んでいると同時に、働く世代が少なくなった地方都市にある地方銀行から順に統合が進んでいます。

メガバンクもさらなるスケールメリットを求めて統合しなければいけなくなるのは時間の問題でしょう。

一方中長期で見ればロボット(AI)やブロックチェーン技術の進化も銀行の仕事を減らしていくと考えられます。

しかし銀行に限らずリストラの危機感を感じるのは人間の仕事がAIに取って代わられるのではということ。

テレビ電話窓口の設置や客が書いた伝票入力の自動読み込みなどはメガバンクではすでに導入されています。

三井住友銀行は汐留にデジタル取引に特化した完全予約制の店舗を展開しました(2018年7月27日)。

店内はカフェのようなスペースもありワイファイや電源を完備し閉店は19時。

評判が良ければ同じような店舗が増えていくことでしょう。

さて銀行に勤めているあなたなら仮想通貨を一般の人よりもご存知かと思います。

仮想通貨は非中央集権で運用されているネット上の通貨。非中央集権なので法定通貨ではありません。

その中で最も有名なのが初めて作られた仮想通貨BITCOIN。

BITCOINをはじめ全ての仮想通貨の根幹の技術として使われているのがブロックチェーン。

このブロックチェーンこそが銀行の仕事を奪おうとしているのです。

ブロックチェーンとは専門書にも「ブロックチェーンはあなたの心に中にあります」というような記述があるほと専門家でも定義が異なるものです。

かなりラフに解説すると改ざん・コピー・消去・盗難・停止が出来ない正しい記録ができるデータベースがブロックチェーンです。

ブロックチェーンはもともとビットコインを作るためにベースとなった技術ですが、仮想通貨以外にも遊休資産の活用、権利証明、高効率なサプラーチェンの構築などにも使えると期待されておりその市場規模は60兆円を超えるとされています。

権利証明とは土地の登記やカルテ、役所の書類などを指しますが、ブロックチェーンをうまく利用するとスルガ銀行の不正融資、加計・森友問題などの文書改ざん問題が起きなくなります。

日銀を含む世界各国の中央銀行を始め他の銀行もブロックチェーンを研究しています。

仮想通貨を使うにはウォレットと呼ばれる仮想通貨専用の財布のようなものが必要になりパソコンやスマホにインストールすることができます。

ウォレットを持っていると国際送金や決済、貯蓄など今まで金融機関が提供していたサービスを個人間、企業が独自で行うことができるようになります。

つまりは金融サービスの民主化です。

仮想通貨の取引所をはじめとするフィンテック関係のスタートアップ企業では銀行員のスキルが求められる事があります。

銀行員が未経験業界への転職に成功するための3つのポイント

①実績よりも伸び代

銀行員として獲得してきた融資、保険、投資信託の実績なども転職の際の重要なPR材料ですが、それらよりも大事なのはあなたの伸び代です。

他の業界へのチャレンジをする場合、あなたが銀行員時代に出した実績を出すに至ったプロセスをPRすることで伸び代をPRする事ができます。

転職先からしたら銀行で実績があるからといってそれが異業界でも同じように実績が出るとは限りません。

しかし顧客の立場に立って正しいプロセスを期日内にこなす力があることが証明できれば、この人は転職してからも成果を出すであろうとみなされるでしょう。

また謙虚で誠実、かつ熱意のある姿勢を見せることも重要です。

②銀行員としての知識・経験+@

銀行員なのですから営業力や金融に関する知識をバックボーンに転職活動をすることになります。

でもこれだと他の銀行員で転職する人と一緒ですよね。

ましてや銀行からの転職希望者は増加しています。

転職市場であなたの価値を最大限引き出せるように銀行に就職してからの経験・スキル・資格以外の経験・スキル・資格を考えてみましょう。

自分が卒業した理学部化学科卒も立派な特徴です。TOEICの点数600点以上を応募条件にしている企業もあります。

銀行員としての経験・スキル・資格以外の強みを組み合わせると思ってもみなかった業界への転職が以外とあっていることも考えられます。以下はその一例です。

  • 銀行員:営業力
  • 理学部化学科:化学に関する知識・経験
  • TOEIC:600点

→化学品メーカー・化学品商社の営業部

  • 銀行員:金融に関する知識・経験
  • 法学部卒:法律に関する知識
  • TOEIC:800点以上

→外資系会社の法務部

銀行を脅かしつつあるフィンテックはベンチャー企業が多くなりますが、スタートアップ企業で内部体制を整えるのに銀行員のスキルが求められることもあります。

ベンチャーの場合、銀行のような安定性はなくなると思われるのが一般的ですが、ベンチャーは何者にも代えがたいこれから市場を切り開いていくアドベンチャーのような仕事が待っています。

さてここで年収が気になりますよね?

銀行からの転職する理由の一つが銀行の未来を考えてのことだったのに転職で収入が減ってしまっては本末転倒。

例えば化学品メーカーに自分が求められて収入がどうなるのか。

しかしこっそり儲かっている会社は以外と世の中にはあるものなのです。

でもそれを転職希望者が探し当てることは極めて困難。

そこで転職のプロである転職エージェントを使います。

転職エージェントに登録してから教えてもらえることのできる非公開求人もあります。

また転職エージェントの登録するとキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者が付きます。

キャリアアドバイザーはあなたの転職市場での価値を最大限に引き出してくれます。

求人を出している会社が費用を払っているので転職希望者が利用するのは無料です。

今はまだ転職する気がないと思っていても、とりあえず話を聞いてみるだけでも参考になると思います。

今すぐ転職したいという人も、転職時期は決めていないけれどもいつかは転職するかもしれないと思っている人も、求人件数最多のリクルートエージェントに登録をすることをオススメします。

求人件数が多い方が、あなたの選択肢が多くなりますからね。

③本当に銀行を辞めてもいいのか

今は暗雲が立ち込めている銀行業界ですが、2016年以前に誰がこんな状態を想像できたでしょうか。

フィンテックをはじめとする技術革新は凄まじい勢いで世の中を変えています。

1年後3年後5年後にどの業界がどうなっているのかは誰にも分かりません。

あなたが入社してから蓄積してきた知識、経験、人脈、資格などを一番活かせるのは今の環境である可能性は非常に高くなります。

それらの多くを捨てて新しい業界に身を投じるのはかなりの覚悟が必要です。

しかしこのまま銀行業界にいることがあなたの未来にとって良くないのであればぜひ転職を検討してみてください。

写真フィルム産業に見る産業の衰退と会社の生き残り

今や精密化学メーカーである富士フイルムは本業(写真フィルム事業)が新規産業(デジタルカメラ)に取って代わられても経営の多角化で再起を果たすことに成功しました。

一方事業の多角化ができなかった写真フィルムメーカーコダックは破綻してしまいました。

なんらかの技術革新により銀行の業務の幅が大きく広がる可能性もありますし、単体の銀行が経営の多角化によって全く新しい市場で生き残ることも考えられます。

実際に世界各国の銀行は様々な生き残りの施策を行なっています。

最後に

銀行に入社できるあなたは優秀です。

転職市場でも普通の会社の転職希望者よりも市場価値がある場合が多いでしょう。

しかし数年後の世の中がどうなっているのかは誰にも分かりません。

それでも後悔をしない選択肢を選び続けて行き、熱意を持って謙虚に誠実に仕事をこなしていきましょう。

優秀なあなたが熱意を持って選んだ選択に間違いはありません。

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監修・執筆 新井 誠|人材採用コンサルタント
新卒でブラック企業に入社し3年勤務したのちに転職。転職後は専門商社の人事部で15年勤め100名以上の採用に携わる。2017年に独立してからは人材採用コンサルタントとして200社以上の人材採用に関わる。
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