ブラック企業とは!?定義や特徴、見分け方を元ブラック企業社員が徹底解説!求人票や面接で見抜く目安は?

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しんすけ

ブラック企業からホワイト企業に転職した経験を持ち、今は面接官も務めています。 求職者と採用担当者の両方の目線で求職者の悩みを解決し、転職サービスを客観的目線で評価します。

この記事はブラック会社に勤めて5年以内の人で転職を考えている人に少しでも私の経験が役に立てばと思い書きました。

もしあなたが運悪くブラック企業に入社してしまっても諦めるのは時期尚早。

日本には400万以上、世界に目を向けると2億以上の会社があります。

本当に今あなたがいる会社がブラック企業であれば転職を検討すべきです。

初めての転職は勇気がいるもの。

そして転職するのであればそれを最後の転職としたいものです。

私はブラック企業に3年勤めていましたが、就職活動の時にこういうことに気をつければ入社することは無かったのではないかと思うこと、転職の際にブラック企業に入社しないように気をつけたことを解説します!

ブラック企業の定義とは?

厚生労働省のホームページによると定義はされていませんが、以下の事項を一般的な特徴としています。

  • 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
  • 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
  • このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

定義されていないのは働き手の捉え方により企業はブラックにもホワイトにもなり得るからです。

長時間労働や高いノルマでも楽しんでやりがいを感じる仕事ができれば本人にとってその企業はブラックではありません。

しかしやりたい仕事だからといって労働条件・福利厚生などを気にせずに一定期間働いていると、実は割に合ってない仕事だと気づくのに時間がかかったり、いつの間にかブラック企業側の人間になってしまうこともあるかもしれません。

同じ業界・業種や同窓生などの待遇をチェックし自分の状況を正確に把握しましょう。

ちなみに私の勤めていたブラック企業は要約すると以下のようなものでした。

  • 就業時間後や土曜日に長時間労働がある
  • 賃金が少ない
  • 売り逃げを暗に強要される
  • 人の出入り(入退社)が多い
  • 社内に魅力的な人材がいない

企業選定編:ブラック企業に入らないための就職活動とは?

ブラック企業を100%見分ける方法はありません

後悔しないよう可能な限り情報を収集しましょう。

ブラック企業に勤めたことのある人であればある程度見分けはつくでしょうが、ブラック企業に勤めたことのない人が入社前に見分けるのは困難です。

ブラック企業内に勤めていれば、離職率が高い、残業代が出ない、休日が少ない、長時間労働、パワハラ、セクハラなどが目に見えます。

しかしブラック企業が求人する際は当然このような点は見えないようにしています。

ブラック企業を100%見分ける方法はありませんが、ブラック企業に入社してしまう可能性を低くすることはできるのです。

そのためにはとにかく情報収集を行い比較検証することです。

応募する企業を選定する段階でブラック企業を選ばなければブラック企業に入社する可能性が低くなります。

以下の事項には注意して企業を選定すると一般的にブラック企業と言われている企業を選定しにくくなります。

応募する会社はまずネットで調べる

ネット上の情報は玉石混合ですが、働いている人や退職者の声が記載されているサイトがあります。

悪質な投稿者もいるかもしれないので鵜呑みにはしないように参考程度に頭に入れておきましょう。

私は二度とブラック企業に勤めたくなかったので選考書類を送る会社は全てネットで調べました。

いい噂ばかりの会社はありませんが、悪い噂ばかりの会社もあります。

あくまでネットでの評判は参考程度にしましょう。

特定の一人の人物が故意に複数件の悪口書くことは可能であり、それをネット上から真偽を判断する術はありません。

求人票でブラック企業を見分ける

なるべく多くの求人票を見比べて多くの情報を収集しましょう。

求人票で全てのブラック企業を排除することはできませんが、少なくすることはできます。

(ちょっと怪しいけれど事業内容に興味はある・・・・)という場合はより疑いの目を持って面接に臨みましょう。

求人票の中に書いてある事項の中には、思いもしなかった事項にブラック企業の要素が含まれていたり、一見(ブラック企業なのかな!?)と思うようなことでも実際は全然ブラックではなかったりすることがあります。

求人票を見るときに注意するべきポイントについて解説します。

ブラック企業である可能性が高い事項

ここではブラック企業の可能性が高い事項について解説します。

抽象的表現が多い

「やりがい」「成長」「明るい(働きやすい)職場」など具体性に欠ける言葉は鵜呑みにしないようにしましょう。

具体的に売りにできる仕事内容が極めて少ない企業の求人票は抽象的な表現が多くなります。

私が勤めていたブラック企業は「おもしろい、あたらしい」などの文字が踊っていました。

勉強不足で社会経験の無い新卒の私は何の疑いも持たず、心踊らせて入社することになります。

募集条件でハードルが低い会社は避ける

求人要項で「年齢性別、学歴、業務経験不問、未経験者歓迎」とあるという事は、誰でもできる仕事であるという事です。

ブラック企業である可能性があり、いつ取り替えられてもおかしくない状況が続き、数年経過しても何のスキルも身につかないということも想像できます。

少子高齢化が進む日本は将来外国人労働者を受け入れる可能性もあります。

募集条件が緩いということは仮にそこに就職して長年働いたとしても賃金の安い外国人や若者に取って代わられる可能性が高くなります。

その時に他の仕事に就けるだけのスキルや経験が身についていればまだ良いのですが、「年齢性別、学歴、業務経験不問、未経験者歓迎」の職場では中々身につかないでしょう。

「年齢・性別・学歴・業務経験不問、未経験者歓迎」は言い換えれば誰でもできる「換えのきく仕事」ということです。

最悪の場合、長時間低賃金で働かされて使い捨て、ということも想定されます。

自己分析を行い自分にしかない経験や強みを活用できる求人票を見つけましょう。

年間休日

年間休日105日と定めている会社を見かけますが、105日としているのは法律で定められているラインだからです。

このような会社に勤めると祝日出勤や長期休暇が無い、長期休暇があったとしても代わりの出勤日があるなどのことが想定されます。

実際の休日は求人票や面接では中々見えにくい部分です。

休日の実態はOB・OG訪問や、転職エージェントの担当者経由で実態を確認できる場合があります。

私の勤めていたブラック企業は表向きは土日祝の休み有りでしたが、実際は休日出勤は当たり前でした。

有給を申請したら申請用紙を丸めて投げ返されたこともあります。

ブラック企業とは限らない事項

中には離職率が低いなど(この会社ブラックかな!?)と疑ってしまうような事項もありますが、必ずしもそうとは限りません。

人も様々であるように企業も様々。

会社の状況によってそれぞれの事項の評価も変わってきます。

離職率が低い会社は良い会社?

確かに離職率が低い会社は良い会社に見えます。

しかし別の見方をすれば離職率が高すぎる会社は業績低迷時に人員整理を出来ない会社である可能性もあります。

人員整理は従業員側からするとよく無いことですが、会社存続のため経営判断で実行されることがあります。

日本ではよく従業員を解雇しないことが美談とされますが、必ずしもそうとは限りません。

業績が悪いのに従業員を解雇せずにいると当然従業員の収入は低下します。

世の中は変化し続けており、世の中の流れに取り残されたり、不運にも大災害を受けたりして事業の継続が困難になっている会社が事業を継続すると悪循環に陥るでしょう。

会社は早めに人員整理をしていれば業績が回復する可能性は高まりますし、従業員は早めに転職をしていれば前職よりも収入が増える可能性も十分にあり得ます。

従業員を解雇しないという選択肢は時に経営判断として間違っていることもあるのです。

ただ離職率が20%を超えていると離職率は高いと考えるべきでブラック企業である可能性が高くなります。

平均勤続年数が長い会社が良い会社?

平均勤続年数は会社の年齢が高ければ自然と長くなります。

若い会社の勤続年数が低いのは当然のことです。

創業10年の会社に15年務めることはできませんからね。

平均勤続年数を見る場合は会社の創業年数も一緒に見るようにしましょう。

しかし創業から数十年経っているのに勤続年数が低いのはブラック企業と疑うことも必要です。

年がら年中求人を出している会社はブラック企業!?

急成長している会社は猫の手が欲しいほどに人手不足の場合があります。

このような会社は仕事は忙しい可能性がありますが、急成長する会社のスピード感と共に大きなやりがいを感じることができるかもしれません。

ちなみに私の勤めていたブラック企業は掲載料の一番安い部類の転職サービスに年がら年中求人を出していました。

課長以下の人員は使い捨てる体質だったので、新規採用にコストをなるべくかけないよう安い転職サービスを利用していたのです。

実際に課長以下の営業社員は出入りが激しく、知らない間に新しい人が入っていたりいつの間にか辞めたりすることはしょっちゅう。

「あの人誰?」とか「あの人最近見ないね」といった言葉が日々飛び交っていました。

課長以下の社員は会社としての歓送迎会はなく、退社の際に親しい人間だけでささやかな送別会をするのみでした。

合同説明会・転職フェアを利用する

転職活動をしていても面接に行かなければ採用には近づきません。

しかし時間も限られている中、興味の無い会社の面接に時間を割くわけにはいきません。

効率よく転職活動を行いましょう。

合同説明会は興味があるないに関わらず短時間で様々な企業の話を聞くことができる一石二鳥のイベントです。

調べれば数ヶ月に一回は足を運べる範囲内で開催されている可能性が高いです。

転職サイトが主催しているケースがほとんどで、転職サイトに登録しておくと案内があります。

私は転職の際、合同説明会に行く際はまず目星をつけている会社のブースに行き、時間が余れば興味の有る無いに関わらず片っ端から話を聞いて回り、知見が広がりました。

なるべく大手の転職サービスが主催している合同説明会に足を運びましょう。

求人掲載料の高い転職サービスを利用する

求人を出している企業は良い人材を獲得するために試行錯誤しています。

あまり業績の良くない企業は募集そのものをしていないことも考えられますが、お金がない企業や人材募集に重きを置いていない企業が求人を行う場合は求人掲載料の低い媒体を利用する傾向にあります。

私が転職活動をした際にはハローワークや中小の人材サービスはあまり利用しませんでした。

ハローワークは原則として求人の掲載料がタダです。

また一概には言えませんがハローワークは職員が公務員のため、民間企業の転職エージェントと比べてモチベーションが低くなる可能性が高くなります。

ハローワークにはブラック企業からの応募を断れるシステムがありません。

ハローワークへの応募条件を満たしてしまえばブラック企業であろうが反社会勢力の関連会社であろうが応募を出すことができるのです。

私が新卒で入社してしまったブラック企業は中小の人材サービスが開催した合同説明会(就職フェア)で出会ってしまったので中小の人材サービスは転職の際には利用しませんでした。

中小の人材サービス会社の掲載料や利用料は大手よりも安い傾向にあります。

doda、マイナビ、リクルートエージェントなどの転職エージェントは比較的掲載料が高い部類になります。

転職エージェントとは求職者と求人を出す企業をマッチングを提供するサービスです。

求人掲載料が高ければ良いというわけではありませんが、人を使い捨てするブラック企業がわざわざ掲載料が高いサービスを利用するとは考えられません。

求職者が転職エージェントを利用するのは無料ですので積極的に利用するのがおすすめです。

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面接編

書類選考に通ると面接になります。

面接に通ることも重要ですがあなたがその会社をブラック企業かどうかを見極めるのも非常に重要です。

あなたも会社を見極めるつもりで面接に挑みましょう。

面接もなるべく数をこなすことをお勧めします。

面接の際、気になることは遠慮なく聞けるよう聞くべきことをリストアップしておきましょう。

具体的に正直に答えてくれる企業は信用できますよね。

また自分も能力、やる気、状況なども正直に話しましょう。

お互い誠意をもって話しなければお互いにとって良い転職はできません。

しかしそれでもブラック企業ははぐらかしたりするもの。

以下の点について気をつけてください。

面接内容が具体的でない会社は要注意

面接は企業が採用する人の経験や能力に加え熱意があるかを確認するために質問を行ったり、転職希望者に自己PRをしてもらいます。

時には難しい質問をあえて投げかけて対応力を見る場合もあるでしょう。

また入社してからこんなはずではなかったとお互いにならないよう疑問点も解消する場でもあります。

良心的な会社であれば最後になんでも聞いてくださいと質問時間をくれるでしょう。

面接での全ての時間は有効的に使われるはずです

具体的な業務の話や質問時間もなく終始雑談で終わってしまうような面接では、面接官が(どうせ採用しても多くの人は辞めていくから)と採用自体にさほど力が入っていない場合があります。

面接が合理的で意味のある時間だと思える面接は企業が採用活動を真面目に行っている証拠。

一体なんだったんだろう?と思ってしまうような面接を行う企業はブラック企業である可能性があります。

すぐに内定が出る会社は要注意

ブラック企業は10人入って1人残ればいいやという感覚であったり、売り手市場(転職希望者有利)だと採用担当者はとにかく早めに内定を出して人数を確保しようとする場合があります

ホワイト企業であれば数々の求職者と面接をして比べて精査し後日連絡するものです。

私がブラック企業の面接に行った際には、専務が面接官で「今この場で内定を出すと間違いなくうちにきてくれますか?」と聞かれました。

私は就職氷河期の就職活動だったため喜んで「はい」と答えてしまいました。

会社の雰囲気編

面接の多くはその会社の応接室や会議室で行われます。

応接室はその会社でも特に綺麗な場所。

必ず事務所内や店舗内など会社の内側を確認させてもらいましょう。

ブラック会社に勤めている人はその環境が当たり前だと思い込んでいるが、外から見るとちょっとおかしいということがあります。

どんなに綺麗なホテルでも従業員用の扉の向こうは飾ってはいません。

顧客に見えない扉の向こう側にその組織の本質が見えるものなのです。

以下のような会社は要注意です。

社内が汚い、整理整頓されていない会社は要注意

会社のモラルは社内に現れます。

経年で古い場合には仕方のない汚れもありますが、廊下に資料や商品などが散乱していたりすると要注意です。

今の時代にデスクでタバコを吸っていい会社は流石に少ないと思いますが、分煙がいい加減な会社もあります。

私が勤務していたブラック企業ではどのデスクも漫画のように書類が山積み。

デスクエリアからすぐ近くの廊下の端っこにソファと灰皿がおいてあり、副流煙が容易にデスクエリアに流れ込むため社内全体にタバコの匂いがしていました。

後に転職して一番机の上が散らかっている人でも前の職場のどの人よりも綺麗だと感じました。

(うちの会社でもデスクが汚い人いるけどな〜)と思いましたか?

ブラック企業のデスクは汚さの次元が違います。

夜になっても明かりのついている会社は残業が多い可能性がある

面接に訪れた会社を夜や土日に訪れると残業や休日出勤している人がいるのかいないのかが分かります。

夜になっても窓から光が漏れていたり、土日でも人の出入りがあるような会社は残業が常習化している可能性があります。

夜に会社の近くに行くのは二度手間になりちょっと面倒ですが、これから自分が長く務めるかもしれない会社であれば見ておきましょう。

社内の雰囲気が暗い会社は要注意

ブラック企業では仕事場の雰囲気が明るくありません。

ブラックな上司の話に合わせて笑ったりすることはあっても、表情が虚ろだったり、笑顔がない職場は注意した方が良いでしょう。

しかし業務中は基本黙って黙々と仕事をする社風の会社もあるので、メリハリのある仕事場である雰囲気であればブラックではないのかなと想像できます。

なかなか雰囲気だけでブラック企業を見分けろとは難しいものですが、自分の感覚を信じて職場を見せてもらいましょう。

私の勤めていたブラック企業のオフィスは元気がなかったです。

上司がいなければ机で寝ていたり、端の席の人はパソコンでゲームしていたり、タバコ休憩が異様に長かったり、意味の無いサービス残業をしたり。

何より覇気がなかったです。

怒号や不適切な言葉が聞こえる

明らかに社会人として不適切な言葉やパワハラ的な言葉が聞こえた場合は要注意です。

不意に上司が部下に声をかける言葉が高圧的だったり、上司が踏ん反り返って部下が直立不動でお説教を聞かされていたりしたら、それはそれがその会社での当たり前である可能性が高くなります。

私の勤めていたブラック企業はオフィスフロアでの暴言、人格否定、容姿をからかうなどパワハラのオンパレードでした。

最後に

希望する会社があらかじめ決まっている場合は必要ありませんが、転職活動を行う中で転職先を決める場合はなるべく多くの会社を訪問することをおすすめします。

お医者さんがレントゲン写真を見て異常のある体を見分けることができるのは正常なレントゲン写真を何枚も見ているからです。

テレビでピッチャーが投げた球の球種が分かるのは、野球経験者だからです。

数をこなすと見えてくるものがあります。

1社2社だけ見てこの会社はブラックだ、ホワイトだと断言することはできません。

私は新卒でブラック企業に入社してしまった原因の一つは数をこなさなかったことにあると思っています。

あなたには私と同じ過ちをして欲しくありません。

転職活動の際には多くの会社を見てあなたにふさわしい会社を見つけてください。

そしてこの転職活動で一生勤められる企業を見つけましょう。

ホワイト企業であれば長く会社に貢献してくれる人材を求めています

ダメでも次があるという考え方も心の片隅に持っておくべきですが、人事担当者は採用のプロ。

年がら年中面接をしている面接官は雰囲気でやる気を察します。

また面接官の方もわざわざ自分のために時間をとって会っていただいているのです。

人生の時間は有限。

良い環境で働く時間が多いことに越したことはありません。

良い環境で良い苦労をしたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

「天職×転職」サイト管理人 しんすけ

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ブラック企業からホワイト企業に転職した経験を持ち、今は面接官も務めています。 求職者と採用担当者の両方の目線で求職者の悩みを解決し、転職サービスを客観的目線で評価します。